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『VOICE-岐大医学部から-』第75回は、平成28年3月をもって退職される、医学系研究科 分子・構造学講座 分子生理学分野 教授 惠良 聖一先生にお話を伺いました。
■ 教員生活を振り返って
「研究者」になりたいというのが、小さい頃からの私の夢でした。そうは思っていても学部の最終学年の頃、進路を考えるうえではやはりそれなりに悩みました(直ちに基礎医学分野に進むか否か)。しかし後々後悔したくはなかったので、自分の思いに従って、基礎医学の大学院に進みました(さらにどの分野に進むかでも悩みましたが)。
結果的には、そのまま研究者生活=教員生活となり、今そのような生活に一応の区切りをつけるわけですが、自由な発想のもとに教育・研究が出来たということは'楽しかった'の一言に尽きます。しかし研究内容と専門分野の講義内容とはまったくパラレルではありませんので、生理学全体の中での自分の守備範囲の講義の最初の準備は思った以上に大変でした。ただ、座学中心の授業形態からテュトーリアル教育になってからは、逆に講義時間も激減した分、学生と接する時間も減って'教える'という楽しみも減りました。
これまでの教員生活で印象に残るのは、やはり医学部・附属病院の移転統合です。長年の懸案事項がようやく実を結び、柳戸キャンパスに統合移転できたことは、本学部にとっても良かったことだと思います(ただ、移転事業の実務は非常に大変でしたが)。
最後に、運営交付金減額に起因する基礎教育分野の削減が懸念されます。基礎教育の減退は後々必ず臨床医学への悪影響がボディブローのように利いてきますので、マイナス影響を少しでも減らす手立ては今から考えておく必要があります。
選択テュトーリアル の学生と(鵜飼観覧後に)
病態生理学会の懇親会にて
■ 次世代へのメッセージ
人生は一度っきり。一回しかないので、自分の好きなこと(やりたいこと。ゆめをもつ)をしよう。そのためには、早めに目標、それも二本立ての目標(近未来の目標と、10年後を見据えた遠い将来の目標)を立てて、それらを実現するためのストラテジーを練る。そうすることで、毎日が充実したものとなるでしょう。
文科省による国立大学の3
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